肩関節周囲炎の治療
2018年10月2日
おはようございます。
横須賀市 佐原の横須賀悠整骨院 伊藤です。
みなさん肩関節周囲炎って聞いたことありますか??
ないというかた、40肩、50肩というのはどうですか??
これなら聞いたことあるって方も多いのではないでしょうか。
40肩、50肩、肩関節周囲炎、これらは実は全て同じ症例をさす呼び名です。
今日はややこしくならないよう肩関節周囲炎という呼び方に統一してお話しして行きます。
肩関節周囲炎の症状。症状の進み具合により症状が異なります。まずは症状をずらっと羅列してみます。
痛くて肩が外から上げることができない。痛くないが肩が外から上げることができない。
夜間に疼く。肩を前に丸めていないと痛くて寝られない。肩の後方と上の方がいたい。
肩がグラグラする。肩が固まってしまったように感じる。
まあこんなところでしょうか。
逆行するようなものもありますよね。
では原因と発生機序についてお話しして行きます。
原因は、肩関節を肩甲骨から腕の骨までホールドしてくれているインナーマッスル『ローテーターカフ』が弱化もしくは炎症を起こすことから始まります。(ローテーターカフは棘下筋、小円筋、棘上筋、肩甲下筋の4つからなります。)
発生機序
肩が内巻きになっている状態を長時間続けると、肩関節が前方に変位します。
この時に肩を後ろからホールドしているローテーターカフに過剰なストレッチ刺激が入ります。
第一段階として、過剰なストレッチ刺激を受けたローテーターカフがゆるゆるになり、肩関節がグラグラになります。この段階では痛みは少なく、肩がパキパキ鳴る。や肩がずれる感じがする。のような自覚症状のことが多いです。
第二段階。グラグラになった肩関節がグラグラ動き、関節周囲の軟部組織(関節の受け皿や腱、靭帯、筋肉、軟骨など)にダメージを与え炎症を引き起こします。
この段階が俗にいう痛みのある肩関節周囲炎で痛みが強く、熱感や可動域制限も生じます。
この状態を放置しておくと第三段階に進みます。
第三段階。炎症が治まり、炎症を起こしていた軟部組織が硬化、癒着する。
痛みと炎症は消え、可動域制限のみが強く残ります。
痛くないけど動かない。とおっしゃる例がこれに当たります。
別名フローズンショルダー(凍った肩)です。
治療法
専門家による正しい方向性での施術が必要です。
簡単に説明すると1段階、2段階は炎症を抑えつつ前方にずれた肩関節を後方にはめ直して行きます。また、正しいポジションで適切に動けるようローテーターカフのトレーニングを行っていきます。
3段階では炎症を極力再燃させないように留意しながらローテーターカフを復活させるところから入ります。
肩の癒着を剥がしていく上で肋骨のバランスも大事になってくるのでこちらも同時進行で行います。
昔ながらの先生では一度癒着部位を無理やり引き剥がして炎症を再燃させて反応をみるというギャンブルのような治療法を使う肩もいるようです笑
当院では痛みの少ない科学的にエビデンスの取れた治療法のみを扱います。
どこに行っても改善されなかった肩関節周囲炎。ぜひ一度当院に相談にいらしてください。
今日はこの辺りで(^^)
それでは。